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名もない街で

(Sat)

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 真っ黒仔猫が道をゆく。
 真白い雪の街をゆく。
 真白い氷の道をゆく。
 僕は黙って見届ける。

 真白い道にただ独り、
 くすんだ色の僕は立つ。
 真っ黒仔猫の行く先思い、
 独り、名もないこの街で。

 雪降る街に色ふたつ。
 仔猫はどこかに過ぎ去った。
 名もない仔猫は過ぎ去って、
 あとにはふたつ、僕と街。

 名もない街に、名もない僕が
 名もない仔猫を想い立つ。
 
 どっちにいったら出ていけて、
 なにをどうすればまた入れるのか。
 
 名もない街には何もない。
 
 名もない僕にも何もない。
 
 名もない街にただ独り。
 雪降り積むのを眺めてた。

 + + + +

 お題に沿いながら書いてみよう第一弾。
 

 名前がない、というのは“忘れられる“ということだと思います。
 
 私は名前については二つほど考えがあり、
 ひとつは、名は個を表すための大切な絆だと思うこと。
 もう一つは、上のように言いつつも、だからこそ名は個を識別するためだけの
  ただの記号であると思うこと。

 燐は、両方の考えを持っています。
 皆様はどうなのでしょうか。