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祈願

(Sat)

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 静寂をつんざく悲鳴を
 これでもかという程に愛する

 君を刺した包丁越しに
 君への愛を掲げて
 これが僕だよと呟けば
 君は美しく笑ったね

 震える指先で触れたら
 君が壊れるんじゃないかと期待して
 結局息をする君に失望する毎日を
 僕はどうやりすごせばいいというのか

 頬笑みかける退廃を
 君はいとも簡単に受け入れてみせる
 君の首元の傷は
 君の生きている証拠さ

 君の血がついた包丁を見せて
 混濁した意識を奪い取る
 君が壊れるのを期待して見つめれば
 君はやさしく微笑んだ





 (やっぱり君は息をしているじゃないか。)