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ミューカス

(Sun)

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 半分開けた窓から
 紺の濃霧
 研ぎ澄まされた夜
 一歩先にうずまく 甘やかなにおい

 冷たい風に
 肺の裏っかわが痛んだ
 肺なんて無ければよかった
 どうしようもなく悲しくて

 甘やかなにおい
 わたしの皮膚はひときわ潤いたつ
 しっとりとした
 誰にも暴かれない喜び

 このまんま溶け出してしまう
 わたしの皮膚からは良いにおいがして
 したたり落ちて
 甘やな濃霧は地上を覆うでしょう
 一度眠ったら もう

 内側から溶け出していく
 こんなにも冷たい
 紺色の夜だから
 甘やかな濃霧と混ざって溶けて
 ああ それだって笑ってしまうかもしれない
 しっとりと香るわたしの皮膚に

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