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記憶する星

(Mon)

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 星の慈しみに触れたら
 君はやさしくなれるだろうか

 温かくはなく また
 冷たくもない
 君を照らすのは星なのだ

 未来よりも
 過去を思う日だって
 ときには君をやさしくあやすだろう

 君を囲い 行き交う星たちは
 君に平穏を与える
 平穏はいつだって美しい

 うつくしい平穏は
 うつくしい過去から生まれる
 未来よりも ときに
 うつくしい過去を思う日もあるものだ





 どんなに大事に覚えておこうと思ったことだって忘れてしまったり、また逆にとてつもなくどうでもいい事を絶対に忘れなかったり、それから都合の良いように変えてしまったり、人間の記憶ってとても曖昧だ。他にも、一番大切だった人のことだって、すべてのことを覚えていられるわけじゃない。死んでしまった人のことなんてなおさら、大事なことを端から忘れていってしまう。誰かが覚えていたって、その誰かがまた死んで、人はだんだん小さな欠片になっていく。だから人は人が死ぬと「星になった」と言うのだろう。ただ忘れてしまうのはあまりにも悲しいのだ。人間の悲しくて、一番うつくしい言い訳だ。
 人が死ぬとその人が星になるのではなくて、その人の持つ記憶と、その人に関しての周りの人々の記憶が星になるのだろうと思う。だから宇宙は広がり続けるのだろう。


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