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シュガー

(Tue)

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 小さく歌った
 小さな泡のように声は消えた
 まだ声が出ることに安堵している
 安堵に比例して悪寒を知る

 呼吸をすることのやましさと
 ぬぐえぬ気持ち悪さ
 みぞおちに落ちた冷たい息は
 違和感のかたまり

 ある朝に
 手足の崩れ始める妄想をする
 昼頃には砂になれるだろう
 乾いた指先が
 震えながら期待している

 ぼくが愛せた自分は
 歌だけだった
 そのほかのすべては
 いらない何かだった

 生きるていることのやましさと
 ぬぐえぬ気持ち悪さ
 ぼくはぼくを愛せない

 砂になったら風に呼ばれて
 歌をうたえるだろう
 やましさだってきっと
 いとしさに変わるだろう


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Comments

Re: これも、近い感覚を分かります・・・

By 水無月 燐(Thu)URL

身体のあることと意識のあること、のズレみたいなものはわたしにとって時々すごく居心地が悪いんです。
だからわたしであるものが声だけになってしまえばいいなって
思うんです

コメントありがとうございます!
もったいないお言葉です……!

これも、近い感覚を分かります・・・

By fate(Sat)URL

崩れ去る夢をみる。
闇に消えていく感覚。
肉体は要らない。悲しいくらい自らを嫌悪するくらいなら、風になって唄いたい。

うおおおぅ、すごいですね、これっ!!!
震えるくらい素敵です!

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