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眠る朝

(Fri)

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 失うということは
 かなしくて美しい
 日の差した庭の
 澄んだ空気のように

 透明な朝
 じゃりりと霜を踏みつける
 土の中に透明な破片を見ては
 朝を踏んだように思って
 泣いたものだ

 あの日の赤い音も
 晴れて冬に吸い込まれる
 よく冷えた空気の一部を
 わたしは踏みしめて立つ

 澄んだ空気のように
 人のまなざしはうつくしく
 死に際のあなたのまどろみは
 こっくりと悲しい

 慎ましやかな朝は
 わたしの足の下に眠っている
 密やかに凍った空気を踏みしめて
 あなたのまなざしを抱きしめる

 日ごとにあなたの残滓を追いかけ
 失うことのうつくしさを見つけようと
 冷たい夜をやりすごす
 あなたをなくした朝にも
 霜は降るだろうか


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Comments

Re: No title

By 水無月 燐(Fri)URL

初めまして、こちらこそいつもこっそりお邪魔させていただいております。
似た空気、という言葉をたいへん嬉しく思います。
交流の種にとメッセージをいただけたことも嬉しいです!
こちらこそよろしくお願いします。
コメントありがとうございました!

No title

By HIZAKI(Fri)URL

はじめまして。読み逃げばっかりのHIZAKIと申します。へんな散文書き散らかしています。
大変失礼かもしれませんが。。。似た空気を感じましたのでご挨拶だけでもさせていただこ思ぅてメッセージ残させていただきました。

まずはご挨拶で失礼いたします。これが交流の種になれば幸いです。。。

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 失うということは かなしくて美しい 日の差した庭の 澄んだ空気のように 透明な朝 じゃりりと霜を

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