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あじさい

(Sat)

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 陽だまりに沈んで泣いた

 わたしの涙をあげる
 身体中のあらゆる体液をあげる
 だからいつか慎ましやかに育って
 わたしを抱きしめて

 怖いとも優しいともつかぬ
 後悔のような執着を
 わたしの代わりに笑ってほしい

 わたしの涙をあげる
 睫毛が融けるまで泣いてあげる
 血も汗も唾液も
 リンパ液だって全部あげる
 いつか密やかに育って
 わたしを抱きしめて

 陽だまりに沈んで泣いた
 いつかひんやりした枝に抱かれて
 あなたの葉を食べ尽くすことを
 夢見ている


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Comments

Re: No title

By 水無月 燐(Tue)URL

あじさいに毒があると知った時、とても驚いてしまって、以来あじさいを食い散らかして死ぬという状況に憧れ(?)すら抱いています。

お好きなようにとっていただいて構わないのです。
育てる・というところは意識しています。

コメントありがとうございました!
ポールさんの執筆、応援しております。

No title

By ポール・ブリッツ(Sat)URL

あじさいが毒草だという記憶があったので、調べてみたらたしかに葉に猛毒がありますね。

切ない詩、というよりは、むしろ激情を強く感じます。

リンパ液とか血液という言葉が出てくるところを見ると、なにかの理由で流産ないしは望まぬ堕胎をさせられた妊婦の詩でしょうか。死んだ赤子の身体の一部をあじさいに糧として与え、自罰のために成長したその葉を食べようとしている、というように読めました。

そんなことを感じましたが、今、小児虐待の小説を書いているから勝手にそう思いこんでるのかもしれません(汗)

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